赤肉を美味しく食べるための基本ポイント
鯨の赤肉は温度変化に敏感な食材です。急激な解凍を行うと、細胞膜が壊れて旨み成分がドリップとして流れ出てしまいます。

これを防ぐためには、低温で、ゆっくり時間をかけて解凍することがポイントです。
このポイントを守ることで、赤肉本来の柔らかさと旨みをしっかり引き出すことができます。
(※ただし、どんな解凍方法でも多少のドリップは発生します)
【基本】赤肉の正しい解凍方法と手順
ここでは、ご家庭でも実践しやすい推奨解凍方法をご紹介します。
Step1:低温でゆっくり解凍する
① 真空パックのまま、新聞紙などで包む(温度変化を抑えるため)


② 冷蔵庫へ入れる(チルド室があれば理想的)


③ 丸1日かけてじっくり解凍
ご家庭では、この方法が一番失敗しにくくおすすめです。
Step2:解凍後の下処理
解凍した赤肉は、お刺身・ステーキ・漬け・唐揚げなど、さまざまな料理に使えます。
①袋から取り出し、ドリップを軽く拭き取る



このくらいのドリップは出ます↓

(※この程度のドリップは自然に出るものなので、問題ありません。)
②表面はドリップの影響を受けやすいため、表面から5mm程度を目安にトリミング



6面全ての表面を薄く切り落とします。



竜田揚げように食べやすい大きさにカットします。
トリミングした部分は臭みがあるので、各種香味野菜や調味料で味付けした方がおいしく食べられます。
③部位ごとに使い分ける
・中心部 → お刺身に最適
・トリミング部分 → 漬け、なめろう、加熱料理向き
※この程度のドリップは自然に出るものなので、問題ありません。
上級編:一日寝かせる「低温熟成」
解凍後、さらに1日冷蔵庫で寝かせることで、旨みがより深まります。
- 真空パックのまま
- 低温環境で合計2日間
こうすることで、赤肉の旨みがより引き立ちます。
(※熟成時間が長くなる分、トリミングは 1cm 程度を推奨)
「通な食べ方」として、ぜひ試してみてください♪
やってはいけない解凍方法(失敗例)
以下の方法は、鯨肉との相性がよくありません。
①急速解凍

常温に置いたり、電子レンジを使って急速に解凍すると、鯨肉の細胞が壊れやすくなります。
その結果、ドリップが大量に出てしまい、旨みや栄養分が流れ出てしまいます。
また、仕上がりの食感もパサつきやすくなるため、急速解凍は絶対に避けたい方法です。
②流水解凍

流水解凍は一見手軽に思えますが、水に触れることで表面の温度が一気に上がり、ドリップが流れ出やすくなります。
その分、赤肉本来の旨みや栄養が損なわれやすくなるため、鯨肉の解凍方法としては適していません。
このような理由から、鯨の赤肉は冷蔵庫で低温のまま、ゆっくり時間をかけて解凍することが鉄則となります。
まとめ
鯨の赤肉を家庭で美味しく食べるためには、
・冷蔵庫でゆっくり解凍
・ドリップは軽く拭き取る
・必要に応じて薄くトリミング
・(慣れたら)低温熟成で旨みアップ
このポイントを押さえるだけで、ご家庭でも驚くほど美味しく仕上がります。
ぜひ今回の方法を参考に、鯨の赤肉ならではの美味しさを楽しんでみてください!